
ウォーミングアップ
①次の言葉の意味を辞書で調べてください。
敬語 二重敬語 上下関係 場 円滑
②議論してみましょう。敬語は日本語特有の言語表現でしょうか。中国語の中に、敬語表現がありますか。一つ例を挙げてください。
学習目標
【素养目标】
理解敬语的概念及其在日本职场的重要性。
【知识目标】
1. 掌握“丁寧語”、“謙譲語”、“尊敬語”、“美化語”等敬语类别。
2. 掌握常用的尊敬语动词和谦让语动词。
3. 掌握常用的尊敬语句型和谦让语句型。
【能力目标】
1. 能分辨敬语中“謙譲語”和“尊敬語”的区别。
2. 能根据具体的场景选择合适的敬语类型,并能正确使用。
3. 能运用简单的敬语动词和敬语句型。
面接で活かせる敬語フレーズ

本日はよろしくお願いいたします。
さっそくですが、面接というシーンで活かせる、「これだけは覚えておいて!」というような敬語のフレーズにはどのようなものがあるでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。
次のようなフレーズは自然に言えるようになるといいですね。
本日は、お忙しいのにもかかわらず貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
○○様のおっしゃることに、大変感銘を受けました。
私(わたくし)は○○を得意としております。
~につきましては、御社の資料を拝見しました。
御社の~においても、お役に立てると考えております。
御社の~についてお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか。
お差し支えなければ、~していただけると幸いに存じます。

たしかに面接中でこういったフレーズが使えるシーンが何度かありますね。スラスラとこれらのフレーズが言えると、”敬語に慣れている人”を演出できそうです。
使ってしまいがちな間違い敬語フレーズ

面接だけでなく、ビジネスシーンでは次のような言い間違いが多い印象をうけます。
| (誤) | (正) |
|---|
| おっしゃられた通りです | おっしゃった通りです |
| お時間はよろしかったでしょうか | お時間をいただいてもよろしいでしょうか |
| ○○様はおられますでしょうか | ○○様はいらっしゃいますでしょうか |
| ○○の方はどうなさいますか | ○○はいかがなさいますか |
| どちらにいたしますか | どちらになさいますか |
| 資料を送付していただけますようお願いします | 資料をご送付くださいますようお願いいたします |

う~ん…たしかに、耳にすることがありますね。話題になった”バイト敬語”という表現を思い出しました。
敬語の練習方法

敬語は普段から使い慣れていないと、とっさに出てこないという人も多いと思います。普段から敬語を取り入れるための、練習法にはどのようなものがありますか。

敬語を練習するにあたって、まずは尊敬語と謙譲語の使い分けを理解しましょう。
尊敬語は目上の人の行動や状態に敬意を表す表現なので、話す際の主語は「目上の人(面接官)」です。一方、謙譲語は自分の動作や状態を謙って表現するので、話す際の主語は「自分」です。


そのことを基本において、「誰の行動か」で主語をつけて話す練習をしてみます。
例えば動作の「話す」で考えてみましょう。尊敬語は目上の人が主語なので「○○様がおっしゃる」と表現します。一方謙譲語では、自分が主語なので「私(わたくし)が申し上げる」と表現します。
このように、普段の生活の中で誰の動作なのかを考え、主語のあとに敬語表現をつけて話す練習をすることで自然と身につきます。

都度考えずにスラスラと正しい敬語が言える、応用力のある敬語を使えるようになるために、「誰の動作なのか」の考え方はマスター必須ですね。

敬語は苦手意識を持たずに、普段から積極的に使っていくことが、敬語を上達させるための一番の近道です。
面接で敬語を間違ってしまったときの対応

緊張している中で、ついうっかり間違った敬語表現を口にしてしまうと、「あっ、間違えた!」と頭が真っ白になってしまうんですよね…。ベストな訂正の仕方を教えてください!

敬語表現の間違いに気づいた場合、即座に正しい表現で言い直し、話を続けるのが最もスマートな対応です。
あえて話を中断して間違いをそこで強調するフレーズを挟む必要はありません。
但し、間違いに気づいても緊張のあまり正しい表現が思い浮かばなかった場合は、間違いに気づいたことを伝える意味で「失礼いたしました。これからもっと勉強して参ります」など、真摯な気持ちで前向きな発言をすると向上心が感じられ、マイナスのイメージを残すことはないでしょう。


間違っても誤魔化したり、言い訳をするのは不信感を相手に与えてしまいますので注意しましょう。
面接で緊張していることは面接官の方もご理解なさっています。大切なことは間違ったことをそこで引きずらず、気持ちを切り替えてハキハキと熱意をもって伝えることです。

真摯な対応をすれば、面接官の方にもその気持ちが伝わることを忘れてはいけないですね。これも対面だからこそのコミュニケーションのひとつと感じました。
敬語について悩む方へメッセージをお願いします

敬語は、相手に対する思いやりや尊敬の心を言葉で表現する手段の一つです。まずは相手に敬意を持つことを心がけましょう。
また、敬語表現は型が決まっています。難しく考えずに、表現のパターンをしっかり覚え、積極的に実践で使うようにしてみましょう。
誰でも最初から上手な敬語が使える訳ではありません。敬語は使う機会を多く持つことで上手になっていくものです。


日本語には気配りやコミュニケーション力に関わる美しい敬語表現がたくさんあります。
その敬語表現を使うことで相手に好印象を与え、信頼関係を築くことができます。
また、様々な人とのコミュニケーションが可能になることで、自分に自信を持てるようになります。
敬語の持つ魅力を大いに活用し、ワンランク上の自分を目指しましょう。

敬語表現は型が決まっているから難しく考えなくていい。パターンを覚え、実践することで徐々に上達していくもの。「敬語を正しく話さないと…!」と身構えてしまっている人が救われるメッセージですね。
敬語に対する不安感が払しょくできれば、面接にも全力で臨めるし、何より自分自身の大きな自信につながりますね。本日はお忙しいのにもかかわらず貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!(さっそくフレーズを使う編集者)
言葉遣いは、人柄や熱意ほど重きを置かれていないことから、言葉遣いや敬語のミスが採用の可否に直接結びつくとは考えにくいです。少なくとも「敬語をひとつでも言い間違えたら不合格!」といった厳しいチェックはないものと思われます。
アンケート結果を見わたすと、企業は求職者に対し「知識」「自頭の良さ」「優秀な人材かどうか」よりも、人柄、言葉遣いといったコミュニケーション能力を強く求めているところが大変興味深いです。
企業は、相手が心地良いと感じるコミュニケーションのできる人、つまり人柄がよく言葉遣いがきちんとできている人を求めていることがうかがえます。
明るくバイタリティにあふれていても話すときに「~っす!」が口ぐせになっている人、いくら言葉遣いが美しくてもぼそぼそと話し方が暗い人などは、ビジネスシーンで気持ちのよいコミュニケーションができているとは限らないのですね。
特に敬語は苦手とする方が多く、うっかり間違えてしまう人も多いようなので、面接に向けては正しい敬語を勉強し、気持ちのよい伝え方を身につけておく必要がありそうです。
会話の録音を聞きながら、空いているところを完成しましょう。
⭐场景演练
(登場人物:王さん、山下さん 場所:居酒屋)
山下:今週は本当に大変でしたね。鈴木課長に① 一段落つきましたし、明日土曜日ですし、今夜は久々に一杯やろう。
王 :(大きく溜息をして)そうですね…
山下:どうしたどうした?さっきからテンション低いですね。王さんらしくないですよ。何か悩みでも?
王 :実は今日、また② 。「課長が先ほどおっしゃられました」と言いましたら、鈴木課長に「王さん、それ、二重敬語だよ。これからは気を付けなさい。」って言われまして…
山下:あっ、「③ 」のほうが正しいですね。そこは、確かに、間違いやすいところです。でも、たぶん課長は別に王さんを責めたりしてなかったと思います。④ 。そう凹まないで。
王 :それは分かっています。鈴木課長や山下先輩は⑤ 、本当に感謝しています。私はただ自分にムカついています。だってつい最近まで「⑥ 」と思い始めましたが、やはりただの自惚れでしかなかったんですね…日本語の敬語は本当に難しいです。私は⑦ 。
山下:そんなことはないですよ。王さんは発音もきれいですし、言葉遣いも丁寧ですから、ほとんど日本人と見分けができないほど上手ですよ。日本に来たばかりのごろと比べて、日本語がぺらぺらしゃべれるようになったんですよ。
王 :でもやはりしょっちゅう間違いますね。敬語は本当に紛らわしいです。例えば「⑧ 」は、どう考えても二重敬語ですよね。でも、みなさんは普通に使っていますよね。
山下:それはそうですね。どう説明したら…うん、「お伺いいたします」という表現はもとあと言えば、二重敬語ですが、今は慣用として定着したものだと思います。「⑨ 」も同じです。慣用表現として使えます。あっ、確かに紛らわしいですね。
王 :やはりそうですよね。実は中国語の中にも敬語表現がありますけど、日本語ほど難しくありません。⑩ 。
山下:それはそうかもしれませんが、敬語は⑪ 、最近日本の若者が使う敬語にも⑫ 。ここだけの話、実は私も入社したばかりのごろ、鈴木課長に「敬語の使い方はいまいちだな」って言われたことがありますよ。
王 :えっ、本当ですか。山下先輩も?
山下:だから、もっと自分に自信を持ってください。これからもっと頑張れば、そのうち⑬ よ。
重点词汇
一段落(いちだんらく)③ [名] 一段落
テンション① [名] (心情)紧张、激动
責める(せめる)② [他一] 责备、责难
凹む(へこむ)⓪ [自五] 凹陷、屈服、沮丧
ムカつく⓪ [自五] 生气
自惚れ(うぬぼれ)⓪ [名] 自大、自负
しょっちゅう① [副] 经常、总是、老是
紛らわしい(まぎらわしい)⑤ [形] 容易混淆的
定着(ていちゃく)する⓪ [名/自サ] 固定、固着
違和感(いわかん)② [名] 不协调、违和感
いまいち② [副] 差一点、差一把劲
よく使う敬語の実例12選
【挨拶編】
・いつも大変お世話になっております。○○商事のBと申します。
→「お世話様です」はくだけた表現になります。目上の人や取引先には言わないようにしましょう。
・ご無沙汰しております。○○商事のBと申します。
→「しばらくぶりです」「お久しぶりです」と言いがちですが、くだけた表現なのでNGです。
・ご自愛くださいませ。
→「体に気をつけてくださいね」という意味です。「お体をご自愛くださいませ」と言ってしまうと「お体をお体を大事にしてくださいね」となってしまうので注意しましょう。
【来客編】
・○○食品のA様がお見えになりました。
→「お越しになられました」は一見丁寧な表現に感じますが、二重敬語になるのでNGです。
・あいにくB(※自社の社員)は本日休暇を取っております。
→「本**はお休みをいただいております」という言い方では自分の会社を持ち上げてしまう表現になってしまいます。
・お掛けになってお待ちください。
→「お座りになって・・・」だと犬に対する「おすわり」を連想してしまうので、こちらの言い方をしましょう。
【会議・打ち合わせ編】
・お手元の資料をご覧ください。
→「拝見してください」では謙譲語になってしまうので注意しましょう。
・データを拝見致しました/しました。
→「拝見させていただきました」では過剰な表現になってしまいます。
・○○の件についてお聞きになっていますか。
→「○○の件についてうかがっていますか」の方が丁寧に感じてしまうかもしれませんが、「うかがう」は「聞く」の謙譲語になるので間違いです。
・その案件は私には力不足です。
→「役不足です」と言ってしまうと、「その案件は私には簡単過ぎます!」という意味になってしまいます。十分な能力が備わっていませんと言いたい場合は力不足を使います。
・ご不明な点はございませんでしょうか。
→「お分かりいただけましたでしょうか」では見下されていると感じてしまう場合があります。「ご不明な点はございませんでしょうか」や「ご質問ありませんでしょうか」を使いましょう。
・明日までに資料をお送り致します。
→「お送りさせていただきます」では「お送りする」、「させていただく」と過剰な表現になってしまいます。
間違いやすい敬語
敬語を正しく使っているつもりでも、実は間違った言い方をしていることがあります。間違いやすい敬語をまとめてみました。あなたも日常生活でもよく耳にしているかもしれませんよ。
| 間違った敬語 | 正しい敬語 |
|---|
| どちらさまでしょうか | お名前を伺ってもよろしいですか |
| 了解しました | かしこまりました/承知しました |
| なるほど/なるほどですね | おっしゃる通りだと思います |
| ○○様でございますね | ○○様でいらっしゃいますね |
| 10,000円からお預かり致します | 10,000円頂戴します |
|
|
知っておきたい!ビジネス敬語の豆知識

尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本や使い方についてご紹介してきましたが、ここではビジネス敬語の豆知識についてご紹介します。
1.「ご苦労様」と「お疲れ様」の使い方
「ご苦労様」と「お疲れ様」は同じ意味のように感じる方も多いと思いますが、実は大きく異なる言葉です。
ビジネスマナーにおいて「ご苦労様」は、目上の人や上司が部下をねぎらう言葉となります。反対に「お疲れ様」は上下関係問わず使える言葉です。部下が上司に対しても、上司が部下に対しても、同僚同士でも使える言葉ですので、「お疲れ様です」を使うようにしましょう。
しかし、相手が社外の人や取引先の人であった場合、「お疲れ様です」と使っていいのか迷う場面もあります。そういった時は「お疲れ様」にとらわれず、別の言い方をしましょう。例えば「本日はお忙しいところありがとうございました。」「引き続き、ご指導お願い致します。」といった相手に感謝を表す言葉に置き換えるとよいでしょう。
2.「とんでもございません」は使ってもいいの?
「とんでもございません」は「とんでもない」という言葉を丁寧に表現していると思われがちですが、じつは違います。
本来であれば「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」が正しい言い方です。「とんでもない」は一つの形容詞なので、それを「とんでも」と「ない」に分け、「ない」の部分だけを「ございません」と変換することは正しい日本語の使い方ではありません。ただ、もとは誤用ではあるものの、「とんでもございません」も多く使われていることから、現在では社会的に容認されるようになりました。
ちなみに、「とんでもない」には下記のように複数の意味があります。類語もあわせて記載していますので参考にしてみてください。
①「思いがけないこと」という意味
【例】とんでもない発見をした
【類語】信じられない発見をした
②「あるべきではない」という意味
【例】連絡もなく3日も休むなんてとんでもない人だ
【類語】連絡もなく3日も休むなんて非常識な人だ
③「否定」の意味
【例】とんでもない!私ではありません。
【類語】滅相もない!私ではありません。
④「謙遜」の意味
【例】とんでもございません。皆様のご協力のおかげです。
【類語】身に余るお褒めの言葉をいただきありがとうございます。皆様のご協力のおかげです。
まとめ
敬語は社会人としてしっかりと身につけておきたいマナーのひとつです。最初は少し難しく感じますが、慣れてくればスムーズに使えるようになります。
そして、敬語を使う上で最も大切なことは相手を敬う気持ちです。最初は間違うこともあるかもしれませんが、相手を敬う誠意が伝われば、大抵の場合大きな問題にはなりません。苦手意識を持たずどんどん使っていきましょう。